杉山電機システム株式会社

  1. HOME
  2. 製品案内
  3. 発注コード
  4. PS-228/226ミスト・スプレー塗油装置発注コード

PS-228/226ミスト・スプレー塗油装置発注コードについて

ミスト・スプレー式塗油装置PS-228/226の発注・見積は塗布システム、ノズル、オプションの選定が必要です。不明な点につきましては、弊社営業にお問い合わせください。

発注コード表

手順1:塗布システムの選定
目的に合わせてコントローラを選びます。
 
PS-228:塗布量のデジタル制御、間欠塗布、ST8PLノズル(メンテナンスフリー)
PS-226:簡単運用
*コントローラにより給油チャンネル数、タンクおよび容量、廃液タンクの有無、スタンド・ベースの内容が異なります。
手順2:ノズルの選定
本体から給油点までの距離、加工油の動粘度などを考慮してノズルを選びます。
 
PS-228:ST8PLノズル
PS-226:ST8ノズル
*コントローラにより選択できるノズルが異なります。
手順3:オプションの選定(お客様で準備される場合は必要ありません)
ノズルの固定方法(噴霧チャンバー、マグネットスタンド、ノズルスタンド)と流量センサを選びます。

(1) PS-228塗布システムの選定

(A)LIQ部の選定

PS-228では送油量の調整にLIQ(電磁ポンプまたは電磁バルブ)を使用します。ノズルを含む給油箇所の数だけ必要です。電磁ポンプは動粘度10㎟/s以下の加工油のみ使用が可能です。
発注コード上のLIQ部は電磁ポンプ2個を「L2p」、12個を「L12p」、電磁バルブ2個を「L2v」、12個を「L12v」と表記します。電磁ポンプおよび電磁バルブを合わせて使用する場合は、それぞれ6個まで合計12個搭載することができます。電磁ポンプ2個と電磁バルブ2個を「L2p2v」、電磁ポンプ6個と電磁バルブ6個を「L6p6v」と表記します。
コイル材への塗布で4個のノズルを使用し、金型内への給油が2箇所の場合、L6pかL6vになります。加工油の動粘度が20㎟/s程度であれば、電磁ポンプが使えないため、L6vになります。

(B)メインタンク、廃液タンク、スタンド・ベース部の選定

電磁ポンプを使用する場合は非加圧タンク、電磁バルブを使用する場合は加圧タンクから選択します。LIQ部が2ch以上の場合、2タンク仕様が選択できます。
オプションで噴霧チャンバーを選択する場合は、チャンバー内に溜まった油の回収用に廃液タンクを選定します。廃液タンクは、スタンド・ベース部に部品を追加して設置します。既設の廃液タンクなど回収方法が別にある場合、廃液タンクは不要です。
スタンド・ベース部は、LIQ部、メインタンク部の構成によって選択できるものが変わります。
 
 
(A)のLIQ部によって選択できる(B)が変わります。下記の表または、
PS-228/226発注コード表(PDF)を参考にして、仕様を選定してください。

電磁ポンプ1個仕様 [L1p]

この仕様では、電磁ポンプを1個使用します。下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。

電磁ポンプ2~6個仕様 [L2~6p]

この仕様では、電磁ポンプを2~6個使用します。(A)部は使用する数を設定してください。4個使用する場合はL4pです。 下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。「★」は同じタンクを2個使用します。

電磁ポンプ7~12個仕様 [L7~12p]

この仕様では、電磁ポンプを7~12個使用します。(A)部は使用する数を設定してください。10個使用する場合はL10pです。 下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。「★」は同じタンクを2個使用します。

電磁バルブ1個仕様 [L1v]

この仕様では、電磁バルブを1個使用します。(A)部はL1vになります。 下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。

電磁バルブ2~6個仕様 [L2~6v]

この仕様では、電磁バルブを2~6個使用します。(A)部は使用する数を設定してください。4個使用する場合はL4vです。 下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。「★」は同じタンクを2個使用します。

電磁バルブ7~12個仕様 [L7~12v]

この仕様では、電磁バルブを7~12個使用します。(A)部は使用する数を設定してください。 10個使用する場合はL10vです。下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。「★」は同じタンクを2個使用します。

電磁ポンプ1~6個、電磁バルブ1~6個仕様 [L1~6p1~6v]

この仕様では、電磁ポンプと電磁バルブの両方を使用します。それぞれ1~6個使用します。(A)部は使用する数を設定してください。電磁ポンプ2個、電磁バルブ4個を使用する場合はL2p4vです。 下表のメインタンク、廃液用タンク、スタンド・ベース部の構成から(B)部のコードを選択してください。「★」は同じタンクを2個使用します。

(2) PS-228ノズルの選定

PS-228で使用するノズルにはST8PLタイプを使用します。

噴霧チャンバー400では、4個のノズルを使用します。チャンバーとは別に金型給油用に2個使用し、また塗布装置からチャンバーまでは5m、金型給油用としては8mチューブが必要な場合、次のようなコードになります。

(チャンバー用として)ST8PL-1.0-5  4個
(金型給油用として)ST8PL-AUX-8  2個
  

(3) PS-226塗布システムの選定

  • コントローラ/流量調整ユニット
    • ノズルを制御するPS-226のみ、またはPS-226にPS-2262を段積みするかを選びます。
  • ユニット構成
    • 次にCH数を選択します。表のノズル1から6はPS-226のノズルONOFFボタンに対応します。選んだ内容に応じて、PS-226またはPS-2262を構成し出荷します。
  • タンクおよびスタンド・ベース構成
    • タンク容量、廃液タンクの有無、スタンド・ベース部を選びます。

(4) PS-226ノズルの選定

PS-226では噴霧ノズルにST8タイプを使用します。
加工油の動粘度が10㎟/s(cst)以下で、塗布量が1ml/min以下の条件では、ノズルタイプを0.5、加工油用チューブ太さをφ2に設定してください。動粘度が50㎟/s(cst)を超える場合は、ノズルタイプを1.0、加工油用チューブ太さをφ6に設定してください。ノズルタイプAUXは、動粘度が高くて塗布量が多い場合に霧化しなくなります。
振動が多い場所でホルダーを使用してノズルを固定する場合、平吹キャップまたは液量調整器が脱落する恐れがあるので、ノズルキーパーを選択してください。

(5) オプション (PS-228/PS226)

ノズルの固定方法および流量センサを選定します。

噴霧チャンバー

噴霧チャンバーは、加工油の飛散防止のため、チャンバーに固定されたノズルでチャンバー内を通過する材料に塗布を行います。チャンバーにはST8-PLおよびST8-0.5/1.0ノズルを取り付けることが可能です。
チャンバーサイズによって塗布幅がほぼ固定されているため、塗布幅に対して材料幅が狭いと、材料に塗られずに無駄になる加工油が生じます。チャンバー内に溜まる加工油は排出パイプからチューブを通り排出されます。排出された加工油は、フィルタ、電磁ポンプおよびバルブの寿命を著しく低下させるため、再利用は止めてください。また、チャンバー内部には材料ガイド棒があります。
そのため、チャンバーによっては、ガイド棒により塗布ムラや、材料塗布面にガイド棒の筋が生じます。 チャンバーを固定するためのブラケット等はお客様で準備をお願いします。一部を除きチャンバー自体にパスラインに対する調整機構はないので、ブラケットは長穴などチャンバーの位置を調整できるように考慮してください。また、チャンバーの入口および出口で材料が引っ掛からないようにガイドを設けてください。チャンバー自体の取り外し、チャンバーに固定されたノズルへのチューブ、廃液チューブの配管ができるスペースを確保してください。
チャンバー用に選定されたノズルは、チャンバーに組付けて出荷します。チャンバーに付属する廃液用チューブの長さは、組付けたノズルのチューブ長さに合わせて出荷します。

噴霧チャンバー外形図 一例 (その他、詳細はお問い合わせください。)

マグネットスタンド

マグネットスタンドは、簡単にノズルを固定することができます。 材料の上下にノズルを配置したい場合は00525マグネットスタンド2本アーム、片側のみで良い場合は00524マグネットスタンド1本アームを使用します。 設置時に下死点で金型やストリッパプレートに干渉しないことを確認してください。振動によりマグネットベースが移動することがあります。

ノズルスタンド

ノズルスタンドは、ボルスタに固定して使用します。 材料幅がL2寸法に収まるようにWを選択します。ボルスタからパスラインまでの距離がH寸法の中央になるようにH寸法を選択します。 下死点で金型やストリッパプレートに干渉しないことを確認してください。

流量センサ

流量センサにキーエンス製流量センサを使用します。センサに流量ml/minの上下限を設定し、プレス加工中に流量が範囲外になると、PS-228/226からプレス装置へ停止信号を出力します。
センサ内部のパイプ径によりSS02AタイプとSS2Aタイプに分かれます。配管抵抗の都合上、加工油の動粘度が50㎟/s(cst)を超える場合は、SS2Aを選択してください。
流量センサは、スタンド・ベース部がST01またはST02の場合、PS-228/226コントローラ側面に最大2個まで取り付けが可能です。PS-228でスタンド・ベース部がSB01またはSB02の場合、1タンク仕様で4個まで、2タンク仕様では6個まで取り付けが可能です。
流量センサは加工油フィルタと電磁ポンプまたはバルブ間に配管します。流量の監視箇所は別途打合せが必要です。
流量センサ内に気泡が混入すると、表示値が大きくばらつきます。また個体差によりゼロ点が安定しないことがあり、定期的なゼロ点調整が必要です。また、1ml/minを下回るような流量監視は、センサの性能を理解した上で、日々の細かい調整・運用が必要です。センサに関する詳細な情報は、キーエンス株式会社へ確認してください。