PS-581 ミスグリップ検出装置

製品概要
ミスグリップ検出装置「PS-581」は、トランスファープレス加工におけるミスグリップを検出し、異常発生時にプ
レス装置へ停止信号を出力するための装置です。
グリップに設置したセンサーを読み取り、アドバンス動作やリターン動作に同期したタイミング信号を使用して
検出を行います。
カウンター機能搭載により、プリセットカウンターが使用できます。
イーサネット対応により、パソコンや PLC と接続することができます。
特長
- 検出機能
- 従来品の 24 チャンネルから増加して最大 30 チャンネルの検出ができます。
- 設定切り替えにより、NPN タイプ、PNP タイプのセンサーが使用できます。
- 連結動作により、2 台以上接続しての動作ができます。(最大90CH、オプション)
- 液晶ディスプレイによって、欠品運転や開始停止(Start-Stop)運転の操作が容易です。
- 同期式、通過式対応。
- 右送り、左送り切換可能。
- 生産管理に役立つ機能搭載
- カウンターによる生産数の管理ができます。
- 99 個のパターン登録ができます。
- 最大 500 個のエラーなどの履歴が保存できます。
- ID タグによるパターン呼出ができます。(オプション)
- イーサネット対応
- HTML形式によって設定内容等が確認できます。
- 履歴内容をCSV形式でダウンロードできます。
- UDPプロトコルやTelnetプロトコルによって様々な設定や操作が可能です。
同期式検出について
PS-581が検出するミスグリップ・エラーについて、2次元トランスファープレス加工における同期式検出を例として紹介します。


検出項目 | 内容 | 停止出力先 (初期値) |
---|---|---|
ミスグリップ・ エラー | アドバンスタイミング信号がONの間、センサー入力がONである事を確認します。センサー入力がOFFになると「ミスグリップ・エラー」として検出します。 | 非常停止 |
センサー・ エラー | リターンタイミング信号のOFFエッジ時、センサー入力がOFFになっている事を確認します。センサー入力がONになっていると「センサー・エラー」として検出します。 | 上死点停止 |
同期式検出の動作例
同期式検出の動作例です。動作条件は
・アドバンスタイミング信号 :315°ON、45°OFF
・リターンタイミング信号 :165°ON、225°OFF
・センサー入力:フィンガーが加工材をグリップしている間、ON

外形寸法図
PS-581外形寸法図

背面図

仕様
検出 | |
CH数 | 30CH(3台使用時:90CH) |
検出方式 | 同期式、通過式 |
運転モード | 通常運転、欠品運転、開始停止運転(SS) |
センサー電源 (装置全体合計) | 24VDC (Max. 400mA) |
出力応答時間 | 10ms以下 |
カウンター | |
桁数 | トータルカウンター:6桁 プリセットカウンター:6桁 |
出力応答時間 | 10ms以下 |
入出力 | |
電源電圧 | 100-240VAC ±10%、50/60Hz (Max.40VA) |
リレー出力 | 非常停止、上死点停止、準備完了、警報 (Max.250VAC / 30VDC 3.0A) |
外部入力 (NPN) | 有効無効、リセット、操作禁止、タイミング(ADV、RET) |
センサー入力 (NPN/PNP 切替可) | 無電圧接点 直流 3 線式 NPN/PNP オープンコレクタ 直流 2 線式センサー |
イーサネット | |
物理層 | 10BASE-T/100BASE-TX |
通信プロトコル | IPv4 UDP、DHCP、HTTP、Telnet |
構造 | |
本体サイズ | 200(W)×98.5(H)×190(D) 突起部含まず |
重量 | 3.0 kgW (本体+ブラケット) |
環境 | |
使用周囲温度 | 0 ~ 55℃ (使用中に急変のないこと) |
使用周囲湿度 | 35 ~ 85%RH (結露しないこと) |
周辺機器(オプション)
フィード・バーは加工毎に往復運動をします。
配線の保守を容易にする為に、中継ボックスと中継ケーブルを使用してください。
予備ケーブルを用意すれば、なお安心です。
*PS-581導入時にお客様で中継ボックスおよび中継ケーブルを準備される場合は、購入する必要はありません。
